君の涙の色は鈍い僕にも見えた!の巻き

昨日から

Yか@保育士

と過ごしている。

カレー食ってカラオケ行ってドトール行って薬局行ってYかの地元駅に帰る。

スーパーに寄り

Yか「ちょっと飲むぅ?」

というので

kた「きょうは帰るけど、軽く飲むか!」

と。

スーパーから帰る道すがら

彼氏がいたら・・と考えてみた。

身体が震えた。

緊張か、恐怖かで。

外からアパートを見ると電気は消えていた。

鍵を開け中に入る。

部屋の様子から彼氏が来ていたとわかり、だんだんと泣き出すYか。

すぐに号泣になった。

しばらく、泣いているYかの涙を拭くことしかできないkた。

マスカラがすぐに落ちた。

Yかのセーターにぽたぽた落ちる涙。

スカートにも落ちる涙。

こんなに泣いてる人間を目の前にするのはいつぶりだろう。

ほんの数時間前まで明るく笑ってた彼女が泣いている。

こんなにも泣いている。

理由はふたつ。

彼氏に申し訳ないということ。

自分がイヤになる。

だがその理由を作った要因は・・・


少し落ち着きを取り戻し

Yか「彼氏に全部話す」

と言う。

kた「うん」

息を飲む緊張感。

でも。

電話を終えたYかが少しかわいそうだった。

Yかは「浮気してたからあなたと付き合う資格がない。別れよう」

と言ってた。

彼氏は「今からでかけなきゃいけないから」

と言って電話を切ったそうだ。

文字で書くとすごくあっさりしてる。

なんなんだろう?

よくわからない。その気持ちがわからない。

電話が終わったあとぼくらはしばらく黙ってた。

kた「いま気付いたんだけどさ」

Yか「・・・・・?」

kた「Yかは泣いてる顔より笑ってる顔のほうがかわいいよ」


そう言ったら笑ってくれた。

人の心は塗り絵みたいなんだ。

最後の気持ちが今までの気持ちを変えるんだ。

怒ってても笑っちゃったらなぜ怒ったか忘れちゃうんだ。



ベッドでYかの昔話を聞き、なぜか泣くkた。

その涙の意味は、同情と私情。たぶん。

Yか「くっついて寝たい」

いつものセリフ。

kたははっきり言って寝にくい。

でも、心のどこかが満たされる。

きっとそれは汚い感情。

自尊心とか独占欲とか征服感とか。

それでもこうすることでYかが寂しくならなくて済むのなら。



Yかの手を握り締めた。

暖かい手。

Yかが呟く。

Yか「あたしね・・kたのこと・・・」

kた「・・・うん」

Yか「kたのこと、大好き」

なんて答えればいいかわからない。

「オレも」「ありがとう」なんて言えない。

考えていたらすぐにYかから寝息がした。

Yかにはタヌキ寝入りできるような演技力はない。

泣き疲れてたんだな。

kたも疲れが出てきたのか急激に眠気がくる。

目を閉じるとぼく自身も深い眠りに入っていくのがわかる。

きょう、ひとりで寝ることにならなくてよかったねと思いながら。