蛇の道は蛇!の巻き
泊まり明けの日。
会社の同僚のHさん(ハイネさんじゃないですよ)が入院したというのでお見舞いに。
なぜ入院て?
Hさんは自転車通勤なんだけど、通勤途中に車と接触してその運転手とトラブルになり暴行を受けて頭を打って救急車で運ばれた!
と。
ICU(集中治療室だっけ?)にも入ったと。
暴行!?
((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル
病院に着き、「お見舞いに来たんですけど」と言うと
「まだ面会じゃないので談話室のほうで」
と言われる。
すぐにHさんが現れる。点滴を引きながら現れる。
kた「お疲れさまです」
Hさん「おぉ、悪いな。わざわざ来てもらって」
kたが行くちょっと前までICUにいたらしいです。。
なんか、アタマの骨がちょっと割れて硬膜(こうまく)がどうのこうの。
ふつうにおおごとですね。
立派な傷害罪ですね。
被害届けを出して刑事罰を与えてやりたいですね。
リンチをしたいですね。
H「ずーっと頭が痛くてさ、気持ち悪くてメシなんかずっと食えなかったよ」
と。
ちょうどお昼どきで、病院食が配られている。
H「だからメシ食うのこれが久しぶりなんだ」
kた「治療費とか大丈夫ですか?全部請求できるみたいですからね!」
H「(暴行を)やられちゃったのさ、こっちがちょっと挑発したってのもあったんだよ。だからいまいち『全部くれ』とも言いづらくてさ」
kた「ダメですよ〜!wこういう時に中途半端な優しさを見せたらぁ!wお金の問題はシビアですからねえ」
H「それもそうなんだよなぁ〜」
そう言いながらヘルシーなお昼を食べるHさん。
お粥やふきのとう、オレンジやお茶。
kた「こりゃ健康になる食事ですねw」
H「そうだな(笑)」
そう言いながらちゃんとごはんを食べているHさん。
Hさんはいいひとだ。
先輩だからって偉そうにすることもまったくない。
よくサービス残業(無賃金労働)するのも会社でこのひとだけだ。
お人よしってこういう人を言うのかな。
物腰も柔らかくて人と衝突することもそんなにない。
こういう時に必要なのは情報だ。
どう立ち回ればいいか。
どんな法律が我々を支えてくれるのか。
どうすると司法を最大限に機能させることができるか。
kたなりに調べて
「こういうとこ使うといいらしいですよ」
と、プリントアウトした紙なんかを置いてきた。
暴行を受けたのだって、傷害罪になるから被害届けを出せば罰することができる。
被疑者も特定されてるわけだから。
Hさんは被害者なんだ。
相手方はどっかの会社の部長なんだと。
女社長と謝りにきたらしい。
平謝りだったらしい。
でもさ。
会社の部長が道端で自転車と接触して相手を押し倒して頭を強打させるなんて。
どんな部長だよ。
ぼくはこういうときのために法律を勉強したんだった。
うちのおばあちゃんは貸家に住んでいた。
立ち退きを請求されて困ってた。
同じような条件の長屋?を紹介されたけど断っていた。
でも結局はそこに入居するしかなく、泣き寝入りみたいな雰囲気があった。
話を聞いてみると、立退き料も敷金が返還されただけ。
それと引越し代負担とかそのくらい。
あとで調べたら、家主に正当な理由がない限り立ち退きはしなくていいらしい。
「正当な理由」ってのは、「家主が困窮してしまう理由」ってこと。
家主に他に住む家がなく、立ち退いてもらわないと明日の寝床も定まらない。みたいなね。
法律は弱者を救ってくれないという。
それでもこんなとき、知ってるのと知らないのとでは雲泥の差がでるのだろう。
【今日の気づき】
ぼくはそんなことを生業にしたいのか?